あらすじ

東京の端っこ江戸川区平井。ここには主に精神障がい者が利用する福祉施設「悠遊舎えどがわ」があります。30年間続くこの施設には毎日多くの利用者が足を運びます。内職

作業により工賃を稼ぎたい人や、同じ病気を持つ人との交流を求めて来る人など、通所する理由はバラバラです。なのでそれぞれが過ごしやすい居場所となる様みんなで考えながら日々の活動を行っています。そんな悠遊舎えどがわの日常の一部を切り取りながら、利用者のインタビューを交え「心の病」というハンディキャップを抱えた人達がどの様な

ことを考え悠遊舎えどがわでの日々を過ごしているのかを記録しました。

作品解説

江戸川区内の図書館で建物が最も古い「小松川図書館」そこで開催された

小松川図書館まつりへの作品展示依頼をNPO法人えどがわ悠人会が運営する「悠遊舎えどがわ」が受けたことからこの企画はスタートしました。悠遊舎えどがわがどのような活動を行っているのか理解してもらうために写真と文字での展示は決まっていました。

そこへ映画の上映も行なってみてはどうだろうかと監督を務めた豊島が提案します。

準備期間は2ヶ月を切っていました。スタッフやメンバーなど多くの方の協力を得ながら何とか公開に漕ぎ着け、当日はありがたい感想をたくさん頂いた上映会となりました。

より多くの方に作品を観て頂きたく、この度YOUTUBEで公開する事となりました。

一人でも多くの方に悠遊舎えどがわのなにげない日常を感じて頂ければ幸いです。

私の中でドキュメンタリー映画と言うと大きな問題(テーマ)があり、それを追う事で動きが生まれ、見応えのある作品になっていくというイメージがありました。撮影をスタートした時もいつかそんなクライマックスが訪れるだろうと勝手に思っていましたが、そんな場面は一行に訪れませんでした。映画として成立するのかそんな焦りを感じ始めた頃、なにげない日常こそが悠遊舎に通う人たちの望む事なのだと

気がつきました。なにも起こらない映画になった事がこの作品の良さであると感じています。

 

監督 豊島仁

“悠遊舎に来なかったら出会えなかった方や知りえなかった私の大好きな世界を知ってほしい”

 

この想いを実現してくれたのが、メンバー、スタッフ、支援者、そして監督の豊島さんでした。

 

心の病気を抱えた人って、障害を抱えながらの生活って、どんなイメージですか?

 

言葉では伝えきれないこの問いに、この作品を通して、皆さんの中に沢山の“わかる”が生まれ

 

私たちの日々を少しでも身近に感じて頂けたら嬉しいです。

 

 

 

第二悠遊舎えどがわ常勤職員

題字/インタビュー/ナレーション

岩崎祥子

作品本編

※ご視聴後アンケートにご協力ください。

アンケート

© UCP(悠人会シネマプロジェクト) rights reserved.

映像制作集団  ポジフィルム